保有株式数に応じて、「お食事券」もしくは「バルニバービオリジナル商品」が贈られます。また、長期保有株主には、カフェ・レストランの利用料金が割引となるメンバーシップクラブ「Salon BARBIES( サロンバービーズ)」が提供されます。
保有株式数 | 優待内容 |
100株以上 | お食事券¥1,000 |
200株以上 | お食事券¥2,000 もしくは バルニバービオリジナル商品いずれか |
600株以上 | お食事券¥2,000×2枚 もしくは バルニバービオリジナル商品いずれか |
◆お食事券(利用可能サーピース)
・バルニバービグループ全店
・ECサイト「キャンドルテーブル」
・オリジナル商品引換え
◆メンバーシップクラブ「Salon BARBIES( サロンバービーズ)」
保有株式数 | 保有半年以上 | 保有1年以上 | 保有2年以上 | 保有3年以上 |
200株以上 | なし | ブロンズ 割引3% | ブロンズ 割引3% | シルバー ・割引5% ・Salon BARBIES コース(5,000円→3,800円) |
600株以上 | ブロンズ 割引3% | シルバー ・割引5% ・Salon BARBIES コース(5,000円→3,800円) | シルバー ・割引5% ・Salon BARBIES コース(5,000円→3,800円) | ゴールド ・割引10% ・Salon BARBIES プレミアムコース(8,000円 → 5,000円) ・花火大会特別鑑賞席優先予約(先着20名、通常料金) |
1000株以上 | ブロンズ 割引3% | シルバー ・割引5% ・Salon BARBIES コース(5,000円→3,800円) | ゴールド ・割引10% ・Salon BARBIES プレミアムコース(8,000円 → 5,000円) ・花火大会特別鑑賞席優先予約(先着20名、通常料金) | ゴールド ・割引10% ・Salon BARBIES プレミアムコース(8,000円 → 5,000円) ・花火大会特別鑑賞席優先予約(先着20名、通常料金) |
事業計画及び成長可能性に関する事項
株式会社バルニバービ
証券コード3418
2
企業理念
VISION
食から始まる日本創再生ー多くの人々が楽しく、豊かに暮らせる世界を目指して
WAY
食を通して「なりたい自分」になる
「人々のライフスタイルに溶け込む地域に根ざした店づくり」をテーマに、その土地や場所でしかで
きない何ものかを創出することで、人が訪れ、時間を過ごしていただき、その地域に愛着をもち、
さらには移り住み、地域とのコミュニケーションの中で『(再び)人が住みたくなる街づくり』を
目指します。
飲食業はお客様の心も満たす空間を創る仕事です。マニュアルに依存しない自由な環境で、一人
ひとりが思う存分「個性」を発揮することで、食を通して「なりたい自分」を目指します。
「食で人の流れを変え地域を活性化する企業」へ
私たちが目指す未来
3
私たちが目指す地方創生は、地域の皆様、スタッフ、その他のステークホルダーの皆様と、その街に本当に必要と思えることを時間をか
けて考えていくことで、住みたいと思える街をつくること。その積み重ねに私たちが目指す「日本創再生」があると考えます。
企業理念
地方創生の開発エリア数は10年で7カ所以上を目標とします。そして、バルニ
バービが推進する地方創生を日本全国に展開していくことで「食から始まる日本
創再生」を実現していきます。
初期段階での開発はレストラン旗艦店と宿泊施設の出店を行います。その後、地
域の特性をみながら飲食店や物販・レジャー施設等の店舗・施設を出店すること
でエリアの活性化を目指します。
まずは淡路島をモデルケースとして地域のコミュニティ機能を強化していきます。
住居の提供、農業支援や自立型エネルギーシステムの導入等により、最低限のラ
イフラインを確保した地産地消・自給自足のビレッジ型エリア開発を推進し、機
能開発したサービスや仕組みを徐々に他のエリアに展開してまいります。
食から始まる日本創再生を目指して
マテリアリティとしての地方創生
当社の最大のマテリアリティ
は「食を起点とした社会課題
への取り組み」です。中でも
「地方創生への取り組み強
化」を最重要課題と捉えてい
ます。
食を起点とした社会課題への取り組み
従業員とのエンゲージメント強化
社会
気候変動への対応
環境
資源循環の推進
リスク管理の強化
ガバ
ナンス
⚫地方創生への取り組み
食から始まる日本創再生
VISION
目次
1.会社概要
2.事業内容
3.市場環境
4.当社グループの特徴・競合優位性
5.業績・財務ハイライト
6.成長戦略
7.リスク情報
5
会社概要
1
企業概要
6
会社名
株式会社バルニバービ
設立
1991年9月
代表者
代表取締役会長佐藤裕久・代表取締役社長安藤文豪
所在地
本店大阪市西区南堀江1-14-26
東京本部東京都港区海岸3-9-15 LOOP-X 14F
大阪本部大阪市西区南堀江1-14-26中澤唐木ビル
資本金
4億6,682円2024年7月末現在
経営理念
「食から始まる日本創再生」多くの人々が楽しく、豊かに暮らせる世界を創造する
従業員数
連結:社員数653名2024年7月末現在
グ ル ー プ 店 舗 数
98店舗2024年9月末現在
グループ会社
(連結子会社11社)
(非連結子会社2社)
(持分法適用関連会社1社)
(店舗運営子会社)
株式会社バルニバービインターフェイス
株式会社to-Compass
バルニバービ・スピリッツ&カンパニー株式会社
株式会社バルニバービコンシスタンス
株式会社バルニバービウィルワークス
株式会社バルニバービオーガスト
株式会社BAR Backs Brand
株式会社PIATTIBELLA
株式会社ヒトハナサカス
株式会社バルニバービLeapTime
株式会社ジョイパーク(非連結子会社)
株式会社OPAS(非連結子会社)
会社概要
(事業子会社)
株式会社アワエナジー
2024年9月末現在
(持分法適用関連会社)
SBI地域開発合同会社
15
24
55
164
270
613
731
1,679
1,858
1,616
1,604
1,584
1,778
2,191
2,462
2,655
2,729
3,030
3,640
5,185
5,950
6,642
8,468
9,824
11,185
11,512
9,433
8,046
9,969
13,363
13,452
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
1991年に創業。オリジナルな店づくりを実施。2013年には店舗運営子会社体制の確立を通して業績を拡大し、2015年には東証マザーズ
(現グロース市場)へ上場。現在、淡路島西海岸エリア、出雲湖陵エリアを中心に地方創生への取り組みを開始
7
創業期
(1991~2000)
逃走期
(2001~2003)
拡大期
(2004~2015)
深化期
(2016~)
1991年創業
レストランプロデュース
株式公開を目指し、事業拡大
のみを目指した経営戦略
(均一化したチェーン展開)
により業績不振
スタッフがやりたいと思う
サービスや料理を提供し、
お客様に喜んでいただける
オリジナルな店づくりに回帰
上場を機に行政や自治体など
様々な事業体との連携を加速
地方創生の取り組みを開始
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
第二創業
東京進出
店舗運営
子会社体制移行
東証マザーズ
上場
BALNIBARBI’S HISTORY
売上高推移
カフェガーブ
ガーブビンディーノミラーカモメスローホテル
(百万円)
EB事業
スタート
沿革
会社概要
経営陣紹介
会社概要
取締役
水澤完昭
事業開発部長
常務取締役
中島邦子
企画本部長
取締役
田中亮平
(株)バルニバービオーガスト代表
社外取締役
監査等委員
山中哲男
(株)トイトマ代表取締役
取締役
常勤監査等委員
草鹿升
社外取締役
監査等委員
青木巌
キャピタル・アドバイザリー(株)
代表取締役社長
代表取締役社長
安藤文豪
最高執行責任者
代表取締役会長
佐藤裕久
最高経営責任者
取締役
宮下大輔
CFO管理本部長
8
当社は2024年7月29日の第33期定時株主総会において、主にガバナンスの強化を目的として、監査等委員会設置会社に移行することを
決議いたしました。
9
事業系統図
会社概要
サービス・商品の提供投資物件として売却
(株)バルニバービ(ロケーション発掘、企画デザイン及びファイナンス)
レストラン事業
エステートビルドアップ事業
消費者金融商品資本市場・不動産市場
当社グループ
店舗運営委託
(店舗運営子会社)
株式会社バルニバービインターフェイス
株式会社to-Compass
株式会社バルニバービコンシスタンス
株式会社バルニバービイートライズ
株式会社BAR Backs Brand
株式会社バルニバービLeapTime
株式会社バルニバービウィルワークス
株式会社バルニバービオーガスト
バルニバービ・スピリッツ&カンパニー株式会社
株式会社ヒトハナサカス
株式会社PIATTIBELLA
株式会社ジョイパーク(非連結子会社)
株式会社OPAS(非連結子会社)
(事業子会社)
株式会社アワエナジー
(持分法適用関係会社)
SBI地域開発合同会社
2024年9月末現在
売上高構成比及び営業利益等
出店戦略別売上高構成比
会社概要
営業利益・経常利益・当期純利益
新型コロナウイルスの終息によりレストラン事業の収益力が回復。2022年7月期
は新型コロナウイルスの助成金、2023年7月期は東京都台東区の販売用不動産売
却により利益が拡大した。
(単位:百万円)
△893
△1,212
△447
1,161
647
△841
△622
1,185
1,098
646
△920
357
123
673
538
2020/7期2021/7期2022/7期2023/7期2024/7期
営業利益経常利益当期純利益
10
レストラン事業については既存店売上はコロナ前の水準まで回復。
エステートビルドアップ事業は淡路島「Frogs FARM ATOMOSPHERE」、出雲市
「WINDY FARM ATOMOSPHERE」の開発が進んだことに加えて販売用不動産の売却に
より売上は拡大中。
3,078
2,668
2,706
3,326
3,556
4,082
3,360
3,881
4,968
5,531
1,505
1,304
1,466
1,877
2,126
616
424
290
361
347
150
288
223
254
243
1,400
2,573
1,647
2020/7期2021/7期2022/7期2023/7期2024/7期
バッドロケーション不動産デベロッパー行政・公共機関大学・その他その他EB事業
11
2
事業内容
「レストラン事業」
12
事業内容
バッドロケーション戦略におけるバッドロケーションエリア、不動産デベロッパーエリア、行政・公共機関エリア、大学・
その他エリア及びその他の事業における従来のレストラン事業として区分すべき店舗運営に付随する事業
■ロケーション
恵まれた周辺環境を店舗デザインに統合的に取り込むことで、気持ちのいい空間を創
造します。
■店舗の特徴
特定のメニューへの依存度が低く、様々な用途に対応できるプランニングにより、経
済環境の変化に強い安定した店舗づくりを行っています。
■オンラインの販売チャネル
“食卓に彩りを添える特別な一品”をテーマに、ECサイトを開設。総料理長監修の
ミールキットやオリジナルスイーツなどを販売しております。
■オフラインとのシナジー創出
店舗が開発したオリジナルのミールキットなどを積極的にオンメニューし、オンラ
インオフラインでの相乗効果を狙います。
■コンサルティング
企業、行政機関などに対して、地域ブランド振興、カフェやレストランの企画・開発
等のコンサルティングを行っております。
■飲食事業での独立を目指すもののプラットフォーム
パーソナリティーを尊重した飲食店経営者の輩出プラットフォームを設立。単なるの
れん分けではなく、当社の持つリソースを活用した店舗展開が可能となっております。
直営店舗
イーコマース(EC)サイト
その他
「レストラン事業直営店舗の出店戦略区分及びその特徴」
13
出店戦略区分特徴店舗一例
バッドロケーション
低水準な店舗家賃など経済条件が良く、競合店舗が少な
いエリア、希少性ゆえのインパクトなどにより、周辺地
域の活性化に繋がるランドマークとなる出店を行う。
不動産デベロッパー
都心部など好立地の獲得、特別な店舗家賃、初期投資の
軽減など大手不動産デベロッパー・商業施設からの好条
件での誘致により、話題性の高いエリアへの出店及び売
り上げ規模の大きい店舗展開を行う。
行政・公共機関
大阪市、京都市、滋賀県大津市など行政との取り組みに
より、その街ならではのオリジナルな業態開発を行い、
街の賑わい活性を担う店舗展開を行う。また新たな地方
行政機関との連携により、大型・複合型の駅の再開発プ
ロジェクトなどにも参画し、食、宿泊、観光を融合した
複合施設の出店などを行う。
大学・その他
特別な店舗家賃や初期投資の軽減など好条件での誘致に
より、学生の健康をサポートする飲食店として、また開
かれた大学をコンセプトに近隣住民も利用できる地域密
着型店舗としての店舗展開を行う。
事業内容
「エステートビルドアップ事業(EB事業)」
14
当社所有の販売用土地及び建物等の不動産又は権利における出店、賃貸、売買、コンサルティング、株式投資等に付随す
る事業
レストラン・宿泊
不動産の賃貸借・売却等
■食をべースに統合的なエリア開発
バッドロケーション戦略における出店で培ったノウハウや知見を
元に、食をべースに統合的なエリア開発を推進。淡路島西海岸に
おいては2019年春の地産地消を味わうレストラン開業を皮切りに、
滞在することで美しい自然や島の暮らしを体感する宿泊施設、広
い空と海に囲まれた場所でBBQを楽しむアウトドアパーク、淡路
素材を使った中華そば店、地場水産会社との共同運営の回転寿司
店を5ヘクタールの敷地にてファンドを活用して街全体のエリア開
発を進行中。
■エリア活性・不動産開発を目的としたパートナーシップ
不動産価値向上を目的としたアライアンスによるファイナンス
スキームとして、不動産SPC(特別目的会社)による出店を行
う。
淡路島西海岸においては、淡路島のエリア不動産開発を目的に、
開発資金拠出を企図しNECキャピタルソリューション株式会
社と不動産SPC を設立。地域活性化のノウハウを活かした金融
面からのサポートをもらいながら連携している。
事業内容
「エステートビルドアップ事業(EB事業)補足説明」
15
●食から始める地方創再生への道筋
事業内容
「エステートビルドアップ事業(EB事業)補足説明」
16
事業内容
17
3
市場環境
市場規模
Copyright © 2023 BALNIBARBI Co.,Ltd.
市場環境
18
3,700
3,800
3,900
4,000
4,100
4,200
4,300
4,400
4,500
4,600
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
350,000
400,000
2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年見込2025年予想2026年予想2027年予想2028年予想
イタリア料理市場規模推移
売上高店舗数
10,500
11,000
11,500
12,000
12,500
13,000
13,500
14,000
14,500
0
200,000
400,000
600,000
800,000
1,000,000
1,200,000
2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年見込2025年予想2026年予想2027年予想2028年予想
西洋料理市場規模推移
売上高店舗数
外食産業マーケティング便覧2024 No.1(富士経済)より作成
外食(西洋料理)の市場規模は約1兆円。うちイタリア料理は3200億円程度であり、コロナ前の水準に回復後、徐々に縮小す
る見込み
単位:百万円
単位:百万円単位:店
単位:店
外部環境
19
現在、官民をあげて新たな地方創生の取り組みが進みつつあります。この新たな流れは当社のエステートビルドアップ事業や
レストラン事業を強力に後押しするものと認識しております。
農林水産業や観光業に注目した政府の方針は、当社の「食からはじめる」地方創再生との考え方と極めて親和性が高く、当社
の事業にとって追い風となっております。
また、若い人口(特に女性)が地方から流出しており、これは地方における自治体の死活問題に関わっているとの認識から、
今までのような工場誘致型の町おこしではなく、若者が楽しんで豊かに暮らせる新し地方創生の在り方が求められており、当
社の観光やレストラン事業を活用した街づくりに期待が寄せられるようになっております。
市場環境
石破首相は「地方創生の交付金の倍増を通じた地
域の後押しや、地方の成長の根幹である農林水産
業が持つ力の最大化、観光業をはじめとするサー
ビス産業の高付加価値化、人工知能(AI)・半導
体に対する民間企業の投資を引き出す計画的な支
援等も進め、日本全体の創生を目指します。」と
述べています。
政府が考える地方創生
地方自治体が求める新しい地方
創生の在り方
外部環境はバルニバービの事業を後押し
出所:ESRI政策フォーラム(第66回)
競合
20
当社はバッドロケーション戦略を基本としており、出店エリアにおいての競合店舗はそれぞれ存在するものの、企業として意
識している競合はございません。一方で、レストランのカテゴリとしては単価3,000円から10,000円程度のイタリア料理を
ベースとした店舗が多いため、高級イタリア料理を展開している外食企業の動向を分析いたしました。
市場環境
〈注目トピックスの動向〉
〈市場占有状況〉
単位:百万円、店
チェーン店名企業名
2022年2023年2024年(見込)
売上高
売上高
シェア
店舗数売上高
売上高
シェア
店舗数売上高
売上高
シェア
店舗数
サルヴァトーレクオモブロス、他ワイズテーブルコーポレーション3,1005.9%73,7506.2%94,0006.1%10
ASO、他ひらまつ2,7005.1%73,1005.1%73,3005.0%7
イゾラ、他グラナダ1,5503.0%91,8003.0%92,1003.2%9
ナプレ、エトゥルスキTERRAMIA1,0001.9%41,3002.1%51,4002.1%5
サバティーニ・ディ・フィレンツェ、他カーディナル1,1002.1%51,2002.0%51,2501.9%5
SALONE TOKYO、他ジュン・アンド・タン7001.3%68001.3%68501.3%6
ラ・ベットラ・ダ・オチアイラ・ベットラ・ダ・オチアイグループ6001.1%37501.2%38501.3%3
イルピノーロユニマットキャラバン7001.3%57501.2%58001.2%5
アロマフレスカ広尾、他アロマフレスカコーポレーション6501.2%47501.2%48001.2%4
バンブー、大磯迎賓館インターナショナル青和5501.0%36501.1%37001.1%3
リストランテサバティーニ、他東京サバティーニ・インテレスト3500.7%24000.7%24500.7%2
上記企業の合計13,00024.8%5515,25025.1%5816,50025.2%59
その他39,50075.2%66545,55074.9%66249,00074.8%656
合計52,500100.0%72060,800100.0%72065,500100.0%715
利用オケージョン、ユーザー属性の拡大
ワイズテーブルコーポレーションはグルメサイトや検索サイトでの販促を強化し、若年層から40代の需要深
耕に努めるほか、50代のエグゼクティブ層へのアプローチを強化し利用拡大を目指している。
客単価UPに向けた施策
ひらまつは地域の食材を使用したメニュー提供のほか、店舗によって異なるイベントを開催することで集客
の強化に加え単価アップを図っている。
インバウンド需要対策
ワイズテーブルコーポレーションは高級ホテル、旅行代理店との提携を強化するほか、訪日外国人向けに英
語、中国語による店舗紹介など販促を強化し店舗への誘客に加え、外国人スタッフの採用を進めインバウン
ド需要の取り組みに努めていく。
エリア・ロケーション戦略の変化
ひらまつは東京、大阪を中心に大都市で出店を行っている。店舗のプレステージ性とブランド価値を高める
ため主要都市以外への出店は計画していない。
ワイズテーブルコーポレーションはインバウンド需要も多く、東京では六本木、銀座といったインバウンド
客の利用が多いエリアでも展開している。
人手不足対策、デジタル施策
人手不足は他業態と同様に深刻ではあるが、コース内容の説明など接客もサービスに含まれ、タブレット端
末によるオーダーやセルフレジによる会計といったデジタルへの取り組みは各社積極的に行っていない。
出所:外食産業マーケティング便覧2024 No.1(富士経済)
4
当社グループの特徴・競合優位性
22
エリア開発力
デザイン
オペレーション
当社独自のノウハウを活かしたバッドロケーションへの出店と
店舗運営を行うことで、その街にあったオリジナルのコンテンツを提供
・気持ちのいいロケーション
・短期的な流行は追わない
・幅広い利用用途
・バッドロケーション戦略
・自社の企画、デザイン部門
・外部の環境を最大限に活用
・継続的な空気感の微調整
・テラス席の積極的な配置
・店舗運営子会社
(独自の経営組織)
・店舗毎に異なる運営
・スタッフはなりたい自分になる
ロケーション、デザイン、メニューなど個々の店舗ごとに違うコンセプトを持つ店づくり、
他社が出店できないエリアでの出店により、競合のない事業展開が可能
エリア活性化を実現する人流創出力(3TOPICS)
当社グループの特徴・競合優位性
TOPIC1:バッドロケーション戦略を生み出したロケーション発掘力
23
...成功の結果...
周辺にライフスタイルを提案する店舗の出店が増え街が形成されていきます。
重点戦略エリア:【大阪】南船場、中之島
【東京】神田錦町、隅田川(蔵前、両国、駒形)、小石川、千住東
一般的な外食事業の店前通行量の基準では不適合な“バッドロケーション”ではあるが、
当社にとっては出店候補地となる場所が全国に無数に存在します。
競合店舗が少ない
店舗家賃等が低水準
一般的な外食事業者の見方では注目してこなかった好立地とはいえない場所ではあるけれども、
当社の視点でみると人々をほっとさせるような街並み、水辺、公園等、周辺環境に恵まれた絶好の飲食店
としてのロケーション
●バッドロケーションとは?
●バッドロケーションの特徴
環境価値の向上
当社グループの特徴・競合優位性
TOPIC1:バッドロケーション戦略を生み出したロケーション発掘力
24
当社グループの特徴・競合優位性
TOPIC1:バッドロケーション戦略を生み出したロケーション発掘力
25
オープン当時は材木倉庫が集まる閑散とした街でした。1998年倉庫跡を改装し、ここに大阪最大規模のレストラン「カフェ
ガーブ」をオープン。南船場のランドマークとして脚光を浴びたことから、ライフスタイルを提案するショップが周辺に
次々と集積し、南船場の街に賑わいが生まれ南船場という街のブランドイメージを大きく変えることに繋がりました。
大阪市中央区南船場CAFE GARB
Before
Before
After
After
当社グループの特徴・競合優位性
TOPIC2:設計とデザインを含む事業コンテンツプランニング力
26
創業時より多数の案件をオリジナルデザインで創りつづけたノウハウが蓄積。自社に企画・デザイン部門
を内製化することにより、空間、ビジュアルマーチャンダイジング、Web、企画など統合的な店舗展開が
可能
店舗デザイン
グラフィックデザイン
オリジナルな
店舗デザイン
継続的な
店舗メンテナンス
目的に合わせた
グラフィックデザイン
ブランドコンセプト
構築
・社内の状況を常に把握しながら企画から制作まで一連の流れを進めていくことが可能
・事業や商品への理解度が高まり、ミスコミュニケーションが生まれにくい
・社内にノウハウが蓄積されるため、長期的なコスト削減が見込める
商品デザイン
当社グループの特徴・競合優位性
TOPIC2:世代を超えて憩えるオリジナルデザイン空間の創出力
27
島根県出雲市に位置する「IZUMO HOTEL THE CLIFF(イズモホテルザクリフ)」は、2024年
7月4日に行われた日本の個性あふれる魅力的な宿泊施設を「3つの鍵」で評価する「ミシュラン
キー」の発表において、どのカテゴリーにも当てはまらない、新しくユニークなホテルとして「1
ミシュランキー」を獲得いたしました。
IZUMO HOTEL THE CLIFF 国内初となる
「ミシュランキー」ホテルセレクションの発表において
「1ミシュランキー」を獲得
オリジナルデザイン
当社グループの特徴・競合優位性
28
優秀な人材の育成・流出の防止に大きく貢献
他の外食事業者とは異なる組織運営により、人手不足に悩まされない、人が集まる組織へ
店舗運営子会社(独自の経営組織)
店舗毎に異なる運営
・マニュアルや本部に依存せず、自らが考えるレストラン運営を実現できる。
・身近に社長がいるため、キャリアプランをイメージしやすい。
・リーダーとスタッフの距離が近いため、スタッフのモチベーション向上を図りやすい。
・優秀なスタッフが独立を希望した場合、子会社の代表取締役や取締役に就任させることができる。
各子会社の特色や強さを更に発展させる店舗運営子会社12社、事業子会社1社による組織体制
事業成長の源泉
TOPIC3:「食を通してなりたい自分になる」を掲げる自立型集団
当社グループの特徴・競合優位性
TOPIC3:自立した店舗運営を支えるオペレーション力
29
原材料や人件費が高騰していく中、店舗の収益管理について、重要なKPIとして食材等の原価率と人件費率を採用しており
ます。しかしながら、単に値上を行うのではなく、来店して食事を楽しんで頂き、思い思いの時間を過ごして頂くために
はどのような料理や飲み物のメニューが必要なのか、お店の雰囲気やサービスなどを含めたトータルでの満足感を高める
ためには何が必要かということを、店舗スタッフが常に試行錯誤しながら考え続け、収益の最大化にチャレンジしており
ます。
そして、店舗個別の活動のみならず、運営子会社の経営者が一店一店の店舗毎の取り組みについて非常に細かいレベルで
市場を分析し、対応を微調整しながら進めております。
このように当社は「個」としても、「組織」としても、柔軟なオペレーション機能を有しておりますので、結果として店
舗の収益力が強化されております。
KPI管理と現場でのオペレーションがリンクし、価格と顧客数の最大
化の取り組みか高度化している
バルニバービウィルワークスバルニバービオーガスト
当社グループの特徴・競合優位性
競争優位性が評価された「現在」~不動産ディベロッパーからの誘致の増加~
30
当社は一般的な飲食業では不利とされる人通りの少ないエリアにもかかわらず、そのエリアの景観や雰囲気に着目し、当
社の強みであるデザイン力により、周辺環境を取り入れた居心地の良さと使い勝手を両立させたレストランを1店舗ごと
に丁寧に創出してまいりました。また、スタッフは自らの店舗への集客を考えるだけでなく、店舗が入っている商業施設
や、場合によってはその街の皆様と連携しながら、エリア全体の集客(流入人口の創出)に取り組んでおります。
レストランが商業施設の重要なコンテンツであるという認識は高まっており、不動産ディベロッパーからは、チェーン店
ではなく、1店舗1店舗その場所にあったコンセプトを提案し、強力な集客力を維持・成長し続ける当社のレストランが評
価されており、商業施設などへ誘致される事案が増加しております。
バッドロケーション戦略で磨いた人流創出力が評価される
NORTH tRunk(大阪うめきた)NEW LIGHT(東京渋谷)
いま
当社グループの特徴・競合優位性
競争優位性が評価された「現在」~地方公共団体・行政機関等との連携の増加~
31
閑散としていたエリアにレストランをベースに宿泊施設を併設することで人気エリアとし、滞在時間を長くする取り組み
がメディアにも取り上げられ、様々な地方公共団体関係者や地方創生に取り組む方が視察に訪れております。
また、商業エリアだけでなく、従業員もそのエリアに住みながら地域コミュニティ施設を運営し、地域の皆様と一緒にそ
の地域を盛り上げていくスタイルに共感を頂いています。
その結果、レストラン出店におきましても、認知度が高まった影響や、レストランを中心としてそのエリアの賑わいや人
流創出を行うため提案を具体的に示すことができるようになったことから、出店の機会が増加しております。
食をベースとした新しいエリア活性化の取り組みが評価される
いま
当社グループの特徴・競合優位性
5
業績・財務ハイライト
2024年7月期決算サマリー
決算サマリー
・レストラン事業における客数の増加と価格改定による客単価アップにより好調に推移
(EB事業における販売用不動産売却2023年7月期15.6億円、2024年7月期2.7億円)
・繰越欠損金のある子会社の吸収合併による繰延税金資産計上の影響もあり親会社株主に帰属する当期純利益は前期比79.9%
2024年7月期業績は、売上高13,452百万円、営業利益647百万円を達成
売上高(前年比100.7%)
・レストラン事業のセグメント利益は436百万円となり、前期比で大幅に拡大(前年は55百万円、前期比788.2%増)
・当期は株主優待拡充に伴う引当金の増加、期末の新規4店舗出店による影響などにより営業利益が予算未達(▲106百万円)
営業利益(前年比55.8% )
親会社株主に帰属する当期純利益(前年比79.9%)
33
2023年7月期
2024年7月期
実績実績前年比
金額売上比金額売上比増減額増減率
売上高
13,363100.0%13,452100.0%89100.7%
営業利益
1,1618.7%6474.8%△51355.8%
経常利益
1,0988.2%6464.8%△45158.9%
親会社株主に帰属する
当期純利益
6735.0%5384.0%△13579.9%
セグメント別業績ハイライト
34
・レストラン事業は、値上が2Qから利益に寄与している。4Qは新規出店や株主優待の引き当てにより利益が減少
・EB事業は3Qにおける販売用不動産の売却に加え、淡路島「FrogsFARM」、出雲市「WINDYFARM」の店舗が寄与
業績・財務ハイライト
(単位:百万円)
2023年7月期2024年7月期1Q2024年7月期2Q2024年7月期3Q2024年7月期4Q2024年7月期累計
売上収益
セグメント
利益
セグメント
利益率
売上収益
セグメント
利益
セグメント
利益率
売上収益
セグメント
利益
セグメント
利益率
売上収益
セグメント
利益
セグメント
利益率
売上収益
セグメント
利益
セグメント
利益率
売上収益
セグメント
利益
セグメント
利益率
レストラン事業
10,964550.5%2,931551.9%2,9401304.4%2,9481304.4%3,2491193.7%12,0694363.6%
EB事業
2,5731,10542.9%444429.5%3654913.4%44910824.1%389112.8%1,64721112.8%
セグメント間の
内部売上高
又は振替高
△175――△86――△46――△57――△72――△263――
合計
13,3631,1618.7%3,289983.0%3,2581795.5%3,3402397.2%3,5651313.7%13,4526474.8%
2,931
2,940
2,948
3,249
444
365
449
389
△86
△46
△57
△72
2024年7月期1Q2024年7月期2Q2024年7月期3Q2024年7月期4Q
売上収益
レストラン事業EB事業セグメント間の
内部売上高...
55
130130
119
42
49
108
11
2024年7月期1Q2024年7月期2Q2024年7月期3Q2024年7月期4Q
セグメント利益
レストラン事業EB事業
連結損益計算書
35
FY2020FY2021FY2022FY2023FY2024
売上高
9,4338,0469,96913,36313,452
営業利益又は
営業損失(△)
△893△1,212△4471,161647
営業利益率
―――8.7%4.8%
経常利益又は
経常損失(△)
△841△6221,1851,098646
親会社株主に帰属する
当期純利益又は
親会社株主に帰属する
当期純損失(△)
△920357123673538
(単位:百万円)
業績・財務ハイライト
連結貸借対照表
36
FY2020FY2021FY2022FY2023FY2024
流動資産2,5394,0975,2364,8454,470
固定資産6,5974,2693,6563,9815,701
資産合計9,1368,3668,8928,82610,171
流動負債2,6913,2544,2302,5663,566
固定負債4,4512,8892,2953,2823,176
負債合計7,1436,1446,5255,8496,742
純資産合計1,9922,2222,3672,9763,428
有利子負債5,6074,5664,1673,4894,210
自己資本比率20.5%25.1%25.3%32.3%32.5%
(単位:百万円)
業績・財務ハイライト
37
6
成長戦略
Copyright © 2023 BALNIBARBI Co.,Ltd.
はじめに
38
当社は、2023年9月に2024年度から2028年度までの5カ年を対象にした新たな中期経営計画方針「イ
ノベーティブシナジー2028」を策定いたしましたが、2024年9月にローリングし、2025年7月期から
2029年7月期の中期経営計画「イノベーティブシナジー2029」を策定いたしました。
なお、当社グループは今後も経営環境の変化に柔軟に対応するため、原則として毎期改定を行うローリ
ング方式の5か年の中期経営計画として策定してまいります。なお、今回の中期経営計画「イノベー
ティブシナジー2029」からは、当社が目指す10年後の目標値を継続的に開示してまいります。
2021年10月31日に開示いたしました「事業計画及び成長可能性に関する事項」から成長戦略に変わり
はございませんが、より長期的な視点での事業の成長を視野に基本方針及び重点施策を定めております。
当社グループは、「美味しいものを、より楽しく、より健康に、より安く」をテーマに、「なりたい自
分」を目指すスタッフが個性的な店舗運営を行うことにより、外食の未来を創造する企業として成長を
遂げてまいりたいと考えております。その思いをもとに、より多くの人々が楽しく豊かに暮らせる社会
を目指して、「食から始まる日本創再生」をVISIONにかかげ、「食」を通してそのエリアの良さを再
認識し、持続可能な循環型社会の実現に貢献することを目指してまいります。
成長戦略
基本方針―イノベーティブシナジー戦略
39
成長戦略
「レストラン事業」における「バッドロケーション戦略」での出店で培ったノウハウや知見を基に、新たに食による地方創生
を軸とした総合的なエリア開発を担うイノベーティブシナジー戦略を基本戦略とします。
イノベーティブシナジー戦略とはレストラン事業とエステートビルドアップ事業(EB事業)を融合させ、レストランを中心としつ
つ、レストラン以外の複合的な店舗や機能を一体的に開発することでエリアの価値を高めていく戦略です。
私たちが考えるエリア活性化において食が持つ力は必要不可欠であり、レストラン事業における店舗開発、デザイン、オペレー
ションの力と、エステートビルドアップ事業が融合する事によって、新たなシナジーが生まれ、開発エリアの不動産価値を高め
る事に繋がります。
日本全国を対象に人々が幸せや楽しさ、そして豊かさを感じられ
る最高のロケーションを発掘し、飲食店や宿泊施設、レジャー、
教育や地域交流が育まれる場づくりを行い、不動産価値向上に
よって発展する多様なキャピタルゲインとインカムゲインを取り
込むことで新たな成長を目指します。
40
レストラン事業はサービス料の設定や市場に応じたきめ細やかな施策を通して、トータルの満足度をあげることで店舗原価率
を低下させることができ、売上の増加もあいまって既存店の収益力が向上しました。EB事業は販売用不動産の売却に加え、淡
路島「Frogs FARM」における宿泊・付帯施設の新規出店により年間売上は10億円超を達成しております。
イノベーティブシナジー2028の振り返り①
成長戦略
2024年7月期計画(当初予想)実績増減
売上高13,01813,452434
レストラン事業10,81612,0691,253
既存店10,78512,0691,284
新規店320△32
EB事業2,0381,648△390
淡路島(北西部)1,0121,005△7
新規エリア+不動産1,026643△383
営業利益753647△106
営業利益率5.8%4.8%99.0%
経常利益742646△96
経常利益率5.7%4.8%99.1%
セグメント戦略進捗状況
レストラン事業
⚫
出店エリアを厳選した出店(年間5店舗以上)
・行政・自治体関連案件の増加に加えて、不動産ディベロッパーからの出店要請により
関西エリアを中心に5店舗を出店
EB事業
⚫
淡路島北西海岸及び出雲以外のエリアにおける開業(5ヵ所)
・淡路島「Frogs FARM」においては、新たに一棟貸コテージを2棟、
周遊できる付帯施設としてドッグランを開設。
・兵庫県南あわじ市にAWAJISHIMASOUTHと銘打ち、新たな開発を行うことを決定。2024
年7月には先行してレストラントラットリアアマランチャを出店。同エリアでホテル開発も
計画中
・新たなエリアについては現在複数個所の企画を推進中
(単位:百万円)
41
前中期経営計画イノベーティブシナジー2028の重点施策の振り返りは以下のとおりです。
イノベーティブシナジー2028の振り返り②
成長戦略
重点施策進捗状況
⚫
既存開発エリアにおける店舗の高収益化と不動産投資回収計画の推進
・店舗毎の緻密なマーケティング分析による商品・サービスの高度化と
付加価値の追求による店舗の高収益化を実現
・販売用不動産から事業用不動産に変更を行うことで販売対象不動産の
明確化を実施
⚫
新たなエリア開発のための人材採用及び育成強化と
魅力あるコンテンツの開発
・エリア開発企画チームを新たに設置
・淡路島「Frogs FARM」でのコンテンツ強化(ドッグラン、クレープ
ドーナツ)
・廃校リノベーションした「SAKIA」において、デジタル田園都市国家
構想交付金「地方創生テレワーク型」事業を淡路市と連携・活用し、
宿泊機能を加えたサテライトオフィス拠点を開設
⚫
投資スキームの更なる進化と深化
(多彩なファイナンススキーム、多くの外部企業とのアライアンス強化)
・SPC(特別目的会社)を活用した資金調達スキームで開発した
「KAMOME SLOW HOTEL」の売却
⚫
運営子会社の経営能力の向上及び成長促進
・運営子会社を統合し、経営体制を強化する組織再編を実施
(事業のスケールメリットを最大化し、市場内での競争力を強化)
・運営子会社の管理層を対象に、リーダーシップ強化研修を実施
⚫
ITやAIを活用した業務効率化の推進・付加価値の高い業務へのシフト
・自動化やデジタル化の導入を通じ、全体的な業務の改善と生産性向上
を実施(電子稟議システム、経費精算ワークフロー、売上申請の電子
化など)
⚫
運営子会社を含めたガバナンス体制強化、リスク管理機能の強化
・ガバナンス体制強化に向けた監査等委員会設置会社への移行
・経営層及び経営幹部向けのコンプライアンス勉強会の実施
42
当社は、2024年9月に2029年を最終年度とする中期経営計画「INNOVATIVE SYNERGY 2029」を策定しました。レストラ
ン事業では行政・公共を中心とした新規出店の再開、エステートビルドアップ事業(EB事業)では淡路島北西海岸及び出雲以
外のエリアにおける開発を加速します。また、事業拡大に伴い、人材採用及び育成強化、投資スキームの更なる進化と深化を
推進します。
前回の中計ではレストラン事業を年間5店舗以上、EB事業を5ヵ所としておりました。レストラン事業については不動産ディ
ベロッパーなどからの出店要請が増加し、2024年7月期の下半期だけで5店舗の出店が決まっており、レストラン出店を加速
していく変更を行いました。EB事業につきましては、新規エリアの開発で2次開発から3次開発が必要となり、エリアの開発
規模が拡大するとともに、開発に時間をかける必要があると判断いたしました。そのためEB事業では出雲エリアの2次開発を
優先したうえで、開発エリアを3ヵ所に変更いたしました。
中期経営計画―イノベーティブシナジー2029
成長戦略
バッドロケーション戦略における出店で培ったノウハウや知見を元に、
地方創生を軸としたエリア開発
⚫出店エリアを厳選した出店(年間6~8店舗)
⚫淡路島北西海岸及び出雲以外のエリアでの開業(3カ所)
⚫島根県出雲市での2次開発
レストラン事業
(バッドロケーション戦略)
エステートビルドアップ(EB)事業
(バッドロケーションデベロッパー戦略)
「食から始まる日本創再生」を推進
レストラン事業の成長戦略
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レストラン事業では、今後も当社の根幹をなす基幹事業として成長を目指してまいります。不動産デベロッパーや行政・自
治体からの出店要請は引き続き強いニーズがあると考えられ、出店エリアを厳選したうえで新規出店を続けてまいります。
2025年7月期からは毎年6~8店程度の新規出店を目指し、店舗網を拡大していく目標としております。
成長戦略
重点施策
⚫運営子会の経営能力の向上及び成長促進
⚫運営子会社を含めたガバナンス体制・リスク管理機能の強化
⚫レストラン店舗におけるサステナビリティへの取り組み強化
生ごみ排出量削減への取り組み石油系プラスチック製品削減への取り組み
「なりたい自分」を実現するための環境整備不動産ディベロッパー
行政・公共機関との連携による新規出店
※写真はイメージです
閑散期における期間限定店舗の出店
新潟県新潟県南魚沼郡「ぶなキッチン」
長野イメージ写真
0
20
40
60
80
100
120
店舗数グラフ
エステートビルドアップ事業の成長戦略
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44
淡路島北西部と島根県出雲市のエリア開発を実施してきましたが、今後は、淡路島における他エリアの開発やその他の地域な
ど、日本全国の地方創生への取り組みを拡大してまいります。現在、淡路島北西部及び島根県出雲市以外のエリアで、2029年
までに開業することを目指して開発の具体的な検討に入っているエリアが、南あわじを含めて3ヵ所あります。2033年まで最
低7ヵ所のエリア開発を行っていくことを目標とします。(前回までの中期経営計画では10ヵ所のエリア開発としておりまし
たが、想定より1ヵ所の開発規模が拡大し時間を要することから、レストラン出店を優先させる方針に変更いたしましたので、
開発予定エリア数を減少いたしました。
エステートビルドアップ事業(EB事業)では不動産価値の向上を目指し、店舗運営を当社にて行うと共に、地方物件においては
購入した土地の10倍以上を目途にリート等への売却を行うことを目標としております。(あくまでも目標値であり、売却に際し
て10倍以上を断定するものではございません)
なお不動産売却につきましては、基本的に当社で店舗運営を継続することを前提とすることにより、売却後も街の空気感を変える
ことなくレストラン、ホテル等が街の要素として育まれていくと共に、店舗の運営収入も見込めます。
エステートビルドアップ事業の収益モデル(観光・商業機能)
成長戦略
レストラン
(旗艦店)
ホテル
3億円~5億円
その他
レストラン
0~3億円
賃貸・コンサル
0~0.5億円程度
地方物件においては、
購入時の価格の10倍
以上を目途に売却
契約で定められた
割合で収益を分配
家賃収入
リート等に売却し
た際の売買益
店舗収入(フロー)
不動産売却収入
SPC配当収入
+
+
⚫既存開発エリアにおける店舗の高収益化と不動産投資回収計画の推進
⚫新たなエリア開発のための人材採用及び育成強化と魅力あるコンテンツの開発
⚫投資スキームの更なる進化と深化(多彩なファイナンススキーム、多くの外部企業とのアライアンス強化)
重点施策
2024年下期の新規出店に係る適時開示から見る今後の展望
45
2024/2/6「淡路市北西エリアにおける一棟貸し宿泊施設開業」
2024/3/5「淡路島北西エリアにおける一棟貸し宿泊施設開業」
2024/4/19「淡路島北西海岸サキアステイ(ホテル)開設」
2024/4/19「淡路島北西海岸ドッグラン開設」
2024/7/26「淡路島南岸エリアにおけるホテル出店に関する方針決定」
2024/4/19「堺旧港地区ポルトマーレ(仮称)における新規出店」
2024/4/19「堺市民芸術文化ホールレストラン運営業務パートナー事業者決定」
2024/3/5「東京都千代田区大手町フィナン
シャルシティサウスタワーにおける新規出店」
東京エリア
大阪エリア
淡路エリア
2024/2/6「奈良県東大寺前夢風ひろばにおける新規出店」
奈良エリア
2024/5/10「京都市中京区の京町屋リノベーション開発と新規出店」
京都エリア
2024年7月期下期適時開示内訳
新規出店に関してのリリース
決算短信などの業績に関するリリース
中間配当や長期保有株主様の抽選会などの株主還元に関する
その他
10
本
53%
4
本
21%
3
本
16%
2
本
10%
外食産業では店舗建築や内装、設備関係のコスト上昇の影響により出店という選択肢が減少していく中、当社はレストラン出
店とエリア開発の戦略が奏功。更なる事業成長のため、引続き積極的な出店を計画
2024年10月開業予定
大手町プロジェクト
成長戦略:イノベーティブシナジー戦略の推進
レストラン事業(行政・公共機関)
46
2024年7月期出店トピックス
◆公益財団法人堺市文化振興財団主催「堺市民芸術文化ホールレストラン運営業務」公募型プロポーザル選定
◆大阪府泉大津市「シーパスパーク」において、食をベースとした公民連携施設の設置、運営等を行う
●2024.7.13SACAYTERRACESALTOオープン
「堺市民芸術文化ホールレストラン運営事業者(フェニーチェ堺運営パートナー)」に係る公募型プロポーザルにおいて選定を受け、出店。
●2024.7.21GARBGREENWALKオープン
都市公園用地内に隣接する市有地を購入し、レストランを主軸にウェルビーングを体現できる店舗展開により、多様な人々と共創する公民
連携のパークエリア開発における最前線モデルの一役を担う。
レストラン事業(不動産デベロッパー)
47
2024年7月期出店トピックス
◆堺旧港地区の活性化の核として2025年開業する
リゾート複合施設「ポルトマーレ(仮称)」における出店
◆奈良市最大の観光資源である東大寺の門前で展開する
観光施設において、テイクアウトおよび物販店を展開
◆グランフロント大阪ウメキタフロアにて、フロア唯一の
オープンテラス席を有する約160席の大型ダイニング
●2024.6.12AOINAPOLIUMISOBAオープン
堺旧港という歴史的な背景を持ち、マリーナがある美しい景観を誇り、大阪・関西万
博やIRの拠点となる夢洲との近さも特徴である立地を活かしたレストランにより、
地域住民や観光客にとって特別な体験を提供し、国内外問わず来場者の期待に応える
存在を目指します。
●2024.4.26NARADparcsideオープン
“奈良ならでは”の素材を生かした20種以上のクレープ&アイスクリームを提供する、テ
イクアウトおよび物販店を出店。奈良市観光センター内に出店した「カフェエトラン
ジェ・ナラッド」との連携により、今後より一層地域の皆様とインバウンドも含めた国
内外からの観光客の交流の場を創出してまいります。
●2023.8.10NORTHtRunkオープン
様々なシーンに合わせて多様に利用できる空間と炭火料理を主軸に、大阪近郊の新鮮な
野菜や食材ひとつひとつの旬を体感するメニューをご用意。多様なシーンで活用できる
フードコートにおいて、感度の高い大人たちが日常的に使える寛ぎのレストランを目指
します。
EB事業の成長戦略:地方創生に向けた取り組み淡路島北西エリア「Frogs FARM ATOMSPHERE」
48
淡路島「Frogs FARM ATOMOSPHERE」に関わる年間売上は11億円超となり、訪問客数は推計で年間38万人を超える。総面積
は5haを超え、施設数は20施設に拡大。エリア活性化による周辺地価の上昇を背景に不動産の含み益が拡大
48
FrogsFARMATOMOSPHERE
成長戦略:イノベーティブシナジー戦略の推進
EB事業の成長戦略:地方創生に向けた取り組み淡路島南岸エリア(南あわじ市阿万)における新規出店
49
淡路島西海岸「Frogs FARM ATMOSPHERE」は現在レストラン、宿泊施設等20 の施設を展開するが、今回の兵庫県南あわじ
市への出店は島全体の周遊を促進し、淡路島に新たな人流をもたらす観光拠点としての役割を担う狙い
◆兵庫県・南あわじ市において約900坪を占めるエリアを開発し、全130席のレストランを出店
店舗名:TRATTORIA amarancia
所在地:兵庫県南あわじ市阿万西町AMA SUNSET CLIFF
出店面積:建物面積297.41 ㎡
出店日:2024年7月24日
●出店概要
成長戦略:イノベーティブシナジー戦略の推進
EB事業の成長戦略:地方創生に向けた取り組み淡路島南岸エリア(南あわじ市阿万)における新規出店
50
TRATTORIA amarancia(レストラン)に続き、兵庫県南あわじ市阿万エリアに(仮称)南あわじ阿万ホテルを出店する方針。
大阪方面に加え、四国方面からのアクセスが良好なため、多くのホテル宿泊者数を見込む。周辺エリアに位置するTRATTORIA
amarancia(レストラン)との相乗効果による売上増加に期待
注画像はイメージ写真
成長戦略:イノベーティブシナジー戦略の推進
エステートビルドアップ事業の推進淡路島西海岸「Frogs FARM ATMOSPHERE 」
51
淡路島北西エリアにおける食から始まる地方創再生プロジェクト「FrogsFARM ATMOSPHERE」は年間推計38万人の来場を
誇る施設へと成長を遂げています。
2024年7月期出店トピックス
●2024.3.27KAMOMESLOWHOTELDOGGY/2024.4.27KAMOMESLOWHOTELBEACHDオープン
観光目的の旅行以外に長期滞在に向けた多様なニーズを充足する旅行需要の取り込みを図る。
●2024.4.25SAKIASTAYオープン
デジタル田園都市国家構想交付金「地方創生テレワーク型」事業を淡路市と連携・活用し、新たにサテライトオフィス拠点を開設。
宿泊設備を新たに加え、地域の活性化と働き方の多様化を促進する取り組みを実現する。
淡路島西海岸「KAMOME SLOW HOTEL」のSMBCプライベート投資法人への売却
52
淡路島「Frogs FARM」の中核ホテルである「KAMOME SLOW HOTEL」は当社として初めてSPC(特別目的会社)を活用
した資金調達スキームで開発した物件であり、本スキームでの初めてのイグジットとなります。売却後もSMBCプライ
ベート投資法人との間で新たに建物賃貸借契約を締結し当社でホテル運営を継続するため、引き続き街の空気感を変えるこ
となくホテルが街の要素として育まれていくと共に、ホテルとしての魅力を高めることでエリアの活性化に貢献してまいり
ます。
◆地域の魅力を高め、地域の活性化を促進する不動産私募リートへの売却を実施
物件名称資産区分所在地用途竣工年月
延床面積
敷地面積
カモメスロー
ホテル
建物
兵庫県淡路市郡家字
大谷北1111
ホテル2020年7月
449.97㎡
土地1,393.37㎡
2024年7月期トピックス
EB事業の成長戦略:地方創生に向けた取り組み出雲湖陵エリア「WINDYFARMATOMSPHERE」
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出雲「WINDYFARM ATOMOSPHERE」は2次開発の検討を開始し、今後エリアの活性化に取り組む予定。また「出雲ホテルザ
クリフ」は、ホテルとしては国内初となるミシュランガイドに選定。今後の当社ホテルのブランディングに活用
成長戦略:イノベーティブシナジー戦略の推進
SBIホールディングス株式会社、株式会社島根銀行との島根県内における地方創生事業
エステートビルドアップ事業の推進WINDY FARM ATMOSPHERE
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2024年7月期出店トピックス
◆約200台を収容する大型パーキングエリア「出雲湖陵パーキングエリア」の新たな活用として
アウトドアウェディングパーティーを実施
◆アジア初「ミシュランキー」ホテルセレクションにおいて、1ミシュランワンキーホテルに選出
中期経営計画―イノベーティブシナジー2029(2025年7月期~2029年7月期)
成長戦略
売上・利益計画
レストラン事業における新店出店とエステートビルドアップ事業(EB事業)のエリア開発を進め、2029年7月期の売上高
218億円、経常利益15億円を計画とします。なお、本計画にはEB事業における不動産売却益を毎年約3億円見込んでおり
ます。不動産売却益については不動産市況や開発スケジュールにより売却時期及び売却金額が計画通りに進まないリスク
があります。
2024年7月期
実績
2025年7月期
(計画)
2026年7月期
(計画)
2027年7月期
(計画)
2028年7月期
(計画)
2029年7月期
(計画)
売上高
13,45214,59116,47118,36420,20821,831
レストラン事業
12,06912,45714,03715,19716,30717,597
既存店
12,06912,45712,35712,20712,05711,907
新規店
1,6802,9904,2505,690
EB事業
1,6482,0312,3313,0643,7984,131
淡路島(北西部)
1,0051,1831,1831,1831,1831,183
新規エリア・不動産
6438481,1481,8822,6152,948
営業利益
6479011,0571,2501,4101,569
営業利益率
4.8%6.2%6.4%6.8%7.0%7.2%
経常利益
6468831,0321,2251,3851,544
経常利益率
4.8%6.1%6.3%6.7%6.9%7.1%
(単位:百万円)
55
(注)不動産販売については不動産市況や開発スケジュールにより売却時期及び売却金額が計画通りに進まないリスクがあります。
中期経営計画―イノベーティブシナジー2029
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成長戦略
前・中期経営計画からの変更点
前・中期計画より戦略の変更はなく、また施策についても概ね変更はございませんが、2025年7月期からは出店・開発
スピードを更に加速してまいります。前中期経営計画ではエステートビルドアップ事業の売上増加を大きく見込んでおり
ましたが、当初の想定より案件の発掘や資金調達に係る準備に時間を要したこと、レストラン事業において出店の引き合
いが非常に活発化していることから、「イノベーティブシナジー2029」ではレストラン事業における新規出店による売上
拡大を大きく見込んでおります。単位:百万円
2025年7月期2026年7月期2027年7月期2028年7月期2029年7月期
2028
レストラン事業出店数数
6665ー
事業セグメント売上
百万円
11,57613,15214,19615,346ー
EB事業開業数数
1121ー
新規エリア・不動産売上
百万円
1,3441,5262,4913,481ー
事業セグメント売上
百万円
2,3662,5583,5334,533ー
全社
売上
百万円
14,10615,87317,89220,042ー
営業利益
百万円
9011,0001,1941,410ー
2029
レストラン事業出店数数
67778
事業セグメント売上
百万円
12,45714,03715,19716,30717,597
EB事業開業数数
01110
新規エリア・不動産売上
百万円
8481,1481,8822,6152,948
事業セグメント売上
百万円
2,0312,3313,0643,7984,131
全社
売上
百万円
14,59116,47118,36420,20821,831
営業利益
百万円
9011,0571,2501,4101,569
増減
レストラン事業出店数数
0112ー
事業セグメント売上
百万円
8818851001961ー
EB事業開業数数
△1ー△1ーー
新規エリア・不動産売上
百万円
△496△378△609△866ー
事業セグメント売上
百万円
△335△227△469△735ー
全社
売上
百万円
485598472166ー
営業利益
百万円
057560ー
中期経営計画―イノベーティブシナジー2029(2025年7月期~2029年7月期)
成長戦略
長期経営目標
「食で人の流れを変え地域を活性化する企業」として、
2034年7月期に売上高360億円、営業利益36億円(営業利益率10%)を目指します。
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当社は「バッドロケーション戦略」を基盤に、一般的な飲食業では不利
とされる人通りの少ないエリアにもかかわらず、そのエリアの景観や雰囲
気に着目し、当社の強みであるデザイン力により、周辺環境を取り入れた
居心地の良さと使い勝手を両立させたレストランを1店舗ごとに丁寧に創
出してまいりました。マニュアルに捉われないスタッフの創意工夫に基づ
いた店づくりは、お客様に喜ばれる様々な工夫と努力を可能とし、その結
果、一人ひとりの個性が磨かれ「食を通じてなりたい自分になる」という
理念を体現しております。「1店舗ごとに丁寧に作られたレストラン」と
「なりたい自分を目指すスタッフ」により、地域に新たな人流を創出し、
これが当社の競争力の源泉となっております。昨今、東京や大阪をはじめ
とする都市部での再開発が進行中であり、その中で個性的かつ集客力のあ
る飲食店が不動産開発の中核要素となっています。この傾向は、各大手
ディベロッパーから当社への誘致が増えている背景にもなっております。
この流れを受けて、当社は今後も不動産ディベロッパーとの連携を強化し、
積極的に店舗展開を進めていきます。また地方エリアでも、レストランが
地域活性化の中心として欠かせない役割を果たしています。飲食施設は地
域経済に新たな動きをもたらし、産業や住民に前向きな影響を与えること
で、地域社会全体に活気を注ぎ込んでおります。淡路島「FrogsF
ARMATMOSPHERE」の事例を通じて、多くの地方自治体が観
光の促進を通じた地域活性化の効果を実感しており、このような取り組み
が地方での新たな出店機会を着実に拡大しています。
このような背景のもと都心部の再開発エリアや地方の中核都市へのレス
トラン出店の余地が大きく、レストラン事業においては2029年7月期以降、
年率10%の成長が可能であると考えております。また、EB事業について
は、1件のエリア開発に大きなリソース(人材や資金)の投入が必要とな
り、またエリア開発の企画から実際の開業まで時間を要すこと、同じエリ
アで2次から3次開発が必要なこともあり、開発場所は限定して進めてま
いります。2034年7月期までに全7エリアを開発し、1カ所で年間10億~
20億規模のオペレーション売上、2億~3億の不動産関連の売上を目標値
として設定いたしました。
経営指標
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経営指標としては、売上高成長率、営業利益率を重視しておりますが、当社グループの成長には、スタッフの育成に最大限の
配慮を行い、お客様の満足度を高める創意工夫をしながら経営者の視点で店舗運営を指揮できる幹部の人数及びその能力を発
揮しやすい環境(店舗運営子会社の数や規模)が重要となっております。店舗運営子会社につきましては、今後の店舗出店ス
ピード及びエリア開発に向けて規模拡大による運営体制強化が必要と判断し、一旦集約を図る方針です。
成長戦略
■売上高及び対前年売上高成長率
■営業利益及び営業利益率
(単位:百万円)
(単位:百万円)
■店舗運営子会社の代表取締役人数と社数
2020年7月期2021年7月期2022年7月期2023年7月期2024年7月期2025年7月期
代表取締役人数
252525251515
店舗運営子会社数
161617171112
※事業子会社は除く
0.0%
2.0%
4.0%
6.0%
8.0%
10.0%
12.0%
14.0%
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
売上
対前年売上高成長率
0.0%
1.0%
2.0%
3.0%
4.0%
5.0%
6.0%
7.0%
8.0%
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
1,800
営業利益営業利益率
設備の新設、除去等の計画/資金計画
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■設備の新設予定
■設備の改修、除去等
2025年7月期以降の計画は以下の通りです。
■資金計画
中期経営計画「イノベーティブシナジー2029」実現のため、2024年10月7日付の取締役会決議にて、想定オファリン
グ株式数205万株の国内公募増資を行うことを決定し、手取概算額合計上限23億円の資金調達を行いました。今後は調達
資金を活用して着実な中期経営計画の実現を目指してまいります。
資金使途はレストラン出店資金に伴う設備投資資金に14億、EB事業ホテル建築及び不動産取得に9億円を充当させて頂
きます。
成長戦略
該当事項はありません。
2025年7月期2026年7月期2027年7月期2028年7月期2029年7月期
レストラン事業
新店設備投資7109309109101040
既存店設備投資300300300300300
EB事業
新店出店投資5501000000
不動産投資150150150150150
その他00000
合計17102380136013601490
(単位:百万円)
今期計画
成長戦略
●既存店の業績推移(売上は2024年7月期の通期レベル、収益性は2024年7月期の下期レベルを目安としております)、2024年7月
期に出店した店舗の通年寄与及び出
次権利日 | 優待利回り | 貸借区分 | 前日終値 |
1月29日 (49日) | 0.38% (GL0) | 制度信用銘柄 | 1042円 |
優待関係適時開示情報 |
事業計画及び成長可能性に関する事項(24/10/31) |
優待基礎データ
利回り
利回り区分 | 利回り(100株) |
---|---|
配当利回り | 0% |
優待利回り | 0% |
総合利回り | 0% |
※優待利回りについて、比較のために公称価格に対して独自に係数をかけています。例えば、カタログギフトは0.6倍、食品は0.5倍、自社商品は0.4倍などとなっておりますので優待利回りについてはご参考までにご覧くださいませ
株数毎の必要金額
株数 | 概算必要金額 |
---|---|
100株 | 約10万円 |
200株 | 約21万円 |
600株 | 約63万円 |
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