5018 ＭＯＲＥＳＣＯ

2023年５月22日
各 位


会 社 名

代表者名

問合せ先
代表取締役社長 両 角 元 寿
（ｺｰﾄﾞ番号 5018 東証プライム）
取締役上席執行役員 藤本博文
TEL 078‐303‐9220


「プライム市場」の上場維持基準への適合状況ならびに
「スタンダード市場」への選択申請および適合状況のお知らせ

当社は、2021年12月10日に、プライム市場の上場維持基準のうち「流通株式時価総額」に適
合していないことを受け、上場維持基準の適合に向けた計画書（以下「適合計画書」といいます。）
を提出し、その内容について開示しております。2023 年２月 28 日時点におけるプライム市場の
上場維持基準への適合状況および適合に向けた進捗について、下記のとおりお知らせいたします。
また、2023年４月１日施行の株式会社東京証券取引所の規則改正に伴い、スタンダード市場へ
の上場の再選択の機会が得られたことから、2023 年５月 22 日開催の取締役会で同市場への選択
申請を行うことを決議し、申請いたしましたので、あわせてお知らせいたします。

記

１．プライム市場の上場維持基準への適合状況の推移および計画期間
当社は、移行基準日（2021年６月30日）におけるプライム市場の上場維持基準への適合状況は、
以下のとおり「流通株式時価総額」のみ適合できておりませんでしたが、2022年12月31日時点
においては「１日平均売買代金」についても適合できておりません。適合計画書提出以降、「流通
株式時価総額」の上場維持基準の適合に向けて各種取り組みを進めてまいりましたが、2023 年２
月28日時点においても同基準に引き続き適合できておりません。
流通株式数
流通株式
時価総額
流通株式比率
１日平均
売買代金
当社の適合
状況および
その推移
2021年６月末
（前回基準日時点）
55,691単位 61.85億円 57.4％ 23.5百万円
2022年12月末
（直近基準日時点）
― ― ―
19.7百万円
2023年2月末
（直近基準日時点）
１

56,695単位 66.14億円 58.4％
―
上場維持基準 20,000単位 100億円 35.0％ 20.0百万円
当初の計画に記載した計画期間
（2021年12月10日開示）
適合 2025年２月 適合 適合
更新後計画に記載した計画期間
―
2025年２月
―
2023年12月
注１ 当社の適合状況は、株式会社東京証券取引所が基準日時点で把握している当社の株式
等の分布状況等をもとに算出を行ったものです。


２．上場維持基準の適合に向けた方針・取り組みの実施状況および評価
（1） 「流通株式時価総額」基準の不適合への対応について
当社は、これまで「流通株式時価総額」基準の適合に向けて、現行の第９次中期経営計画を
着実に達成することを基本方針とし、以下のとおり取り組んでまいりました。
① 持続可能社会の実現に向け、新エネルギー車用の特殊潤滑油を開発・販売し、少量塗布
型離型剤のグローバル展開やバイオマスマーク認定商品の拡充等の施策を実行してきま
した。また、社会課題解決に向けた研究開発体制を見直し、バイオマスから石化原料の
生産等全社横断的なプロジェクトを立ち上げて取り組んでおります。
② サステナビリティ基本方針の策定、組織的な推進体制の構築、７つのマテリアリティの
決定等、サステナビリティ経営を進めてきました。そして、TCFD への賛同表明とともに
ESGデータ等をサステナビリティ専用サイトにて公開し、現在人権DDや人的資本につい
て取り組んでおります。

（2） 「１日平均売買代金」基準の不適合への対応について
IR活動の強化を基本方針に据え、機関投資家および個人投資家向けIR説明会を継続開催し、
株主優待制度を拡充いたしました。アナリストレポートの日英同時配信や1on1ミーティングを
実施することにより、国内および海外の投資家へ積極的にアプローチしております。また、統
合報告書を2024年７月に開示する予定としており、より一層の投資家との対話を進めてまいり
ます。

（3） 取り組みの評価
以上の取り組みによって、投資家により関心を持っていただき、株価上昇を企図してまいり
ましたが、半導体不足による自動車生産台数減に加えて原材料価格高騰等の悪影響を受けまし
た。販売価格の是正により2023年２月期売上高は前期比11％増の303億円に達したものの、当
期純利益は前期比66％減の６億円となり、「流通株式時価総額」および「１日平均売買代金」の
基準に適合することができませんでした。

３．スタンダード市場の選択理由
当社の第９次中期経営計画の最終年度である今年度は、主要な需要先である自動車市場が回復
基調であり、衛生材料市場も堅調に推移すると見込んでおります。一方、販売価格の是正のタイ
ムラグや自動車部品メーカーの在庫調整等は懸念材料です。ハードディスクドライブ市場は中期
的にはデータセンターへの投資が拡大すると見込まれるものの、足元では新型コロナウイルス感
染症による特需への反動や経済環境の不透明さから減速傾向にあり、回復は今年度の第４四半期
以降と想定しております。また、ライフサイエンス等新分野への取り組みや M&A の探索は継続的
に行っておりますが、いずれも適合計画書の期限内での貢献は限定的な見通しです。
基準に適合できていない「流通株式時価総額」については、適合計画書の期限内に適合し得な
い可能性があり、プライム市場において経過措置期間中に基準を充たしたとしても、その後継続
的に基準に適合する状態を保てず将来的に上場を維持し得ないリスクもあります。また、今回ス
タンダード市場への上場の再選択の機会が得られたことから、当社の株主や投資家の皆様が安心
して当社株式を継続保有、新規購入、売却できる環境を整備することが重要であると判断し、ス
タンダード市場への選択を決定いたしました。

４．スタンダード市場の上場維持基準への適合状況
直近基準日においては、下表のとおり、スタンダード市場の全ての上場維持基準に適合してお
ります。

株主数
１

流通
株式数
１

流通株式
時価総額
１

流通株
式比率
１

月平均
売買高
2

純資産
の額
3

当社の
適合状況
2023年2月28日
直近基準日時点
14,041
人
56,695
単位
66.14
億円
58.4％
4,988
単位
185
億円
上場維持基準
400
人
2,000
単位
10
億円
25.0％
10
単位
正
注１ 当社の適合状況は、株式会社東京証券取引所が基準日時点で把握している当社の株式
等の分布状況等をもとに算出を行ったものです。
注２ 当社の試算による2022年度下半期（2022年９月～2023年２月）の月平均売買高です。
注３ 2023年４月11日に開示した「2023年２月期 決算短信〔日本基準〕（連結）」に基づき当
社が試算した額となります。

５．今後の取り組みについて
当社は、スタンダード市場への上場の選択申請時点で、同市場全ての上場維持基準に適合して
いる状況にあることから、今後上場維持基準の各項目の判定基準日時点において、同市場の上場
維持基準のいずれかに適合しない状況とならない限り、「（スタンダード市場の）上場維持基準へ
の適合に向けた計画」の開示の必要はありません。
当社といたしましては、スタンダード市場上場会社となった以降においても、プライム市場の
上場維持基準への適合のための適合計画書にある基本方針を現在策定中の第10次中期経営計画に
取り入れ、事業の成長と企業価値の向上に取り組みます。株主・投資家の皆様から高い信頼を得
られる企業として、企業価値を高める施策を実行してまいります。

以 上